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zoom RSS 汝ら、神を喰らいて神とならん。〜メジェド・ケーキとピラミッド・テキスト

<<   作成日時 : 2015/08/25 00:10   >>

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えー先日レポートした渋谷ハンズのエジフェスとメジェドケーキ(&ツタンケーキ)。

好評だったのか、その後、池袋でもやったらしいです。
神の姿のケーキを食っていいのかどうかなどの意見もありましたが、古代エジプト的には 神を食うのはアリ です。ただし神を食えるのはファラオに限られます。どういうことか。


●ピラミッド・テキストに「食神賛歌」と呼ばれる節がある。

食「人」ではなく「神」です。
ウナス王のピラミッド内部の壁面にビッシリと描かれた、有名な ふっかつの じゅもん ことピラミッド・テキストの中の有名な一節に、「神を喰らいて神とならん」的な部分があるのですよ。

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※写真とか本文は「Pyramid Text Online」で確認できる。
邦訳だとこの本。



前段階として、「ウナスは不滅であり神々とともに永遠である」といった呪文が長々と続いて、その後につづくのが以下の節。

273-4

天空はかき曇り、星は光を失う。
蒼穹はうち震え、アケルーの骨はわななく。
すべての運動(うごき)は静まる。
すれら、このウナスが力にみちて現わるるを見たればなり。
父を食(くら)いて生き、母を食べ物とする神として。
ウナスは知恵の主にして、母(も)その名前を知らず、
ウナスが栄光天にありて、その力地平線にあり。

(中略)

ウナスは天の牡牛にして、
思いのままに征服し給う。
かれ、なべての神が生命を食(くら)いて生き、かれらの内臓をむさぼり食う。
火の島より、呪力にみてる体もて来れるものの内臓も。

(中略)

ウナスこそ人をむさぼり、神々を食いて生きるもの、司令を運ぶ使者の主人なり。




"なべての神が生命を食(くら)いて生き、かれらの内臓をむさぼり食う。" ・・・



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ないぞうを むさぼりくう (実演)


オッケーですね? (何がだ
いいですか神を喰らうのはアリなのです。王ならアリなのです。復活のためには…!


ちなみに、このピラミッド・テキストが書かれた時代には、一般小市民までミイラ化する風習はなく、王しか復活できませんでした。選ばれし神の子にしか永遠なる生と死後の世界は開かれてなかったのです…。我々一般人にまで復活の儀式が可能になったとは、今はいい時代になりましたね。


●古代エジプト人は実際に人を食ってたのか?

この呪文でよく言われる問題は、古代エジプト人に食人の風習はあったのか? ということ。神だけではなく「人も食う」と記されていることから、議論があるようです。しかし今のとこ、見つかっている古代人の骨に食人の痕跡はないようなので、ないと思って良さそうです。そういう風習があったとしても王朝以前のごく限られた場面ではないかと。

ちなみにファラオ様は思想的に神の子なので、呪文内で言われる「父」「母」も神を指します。

しかしこのピラミッド・テキスト、ウナス王は死後に神々より偉くなると書かれていて、だいぶ態度デカいです(笑)
呪文のさらにあとのほうには

ウナス、ふたたび天に現れ、
「地平線の主」として戴冠す。
かれ、神々の背骨をくだき、
神々の心臓をとる。

(中略)

かれらが呪力、その腹中にあれば
かれ、心楽し


という感じで、食った神々の力を手に入れて永遠の存在となるのだヒャッハァー的なことが書かれてます。古王国時代の王は神と対等っていう思想だったんですね。時代が下るごとに王と神との位差は歴然としていき、やがて神人的な存在ではなくなっていきますが…。

しかし現代に生きる我々には、神を喰らうことも可能。
メジェド様食えばメジェド的な呪力が体内に満ちて眼力とか鋭くなるかもしれません。
エジフェスの人がエジプトに詳しければ、こういう方向でもっとスピリチュアルな売り方も出来たかもしれないのに! 今からでもこのネタいかがっすか!




●まとめ

・古代エジプトのファラオは思想的な意味で神を食ってた
・神を食うとその力が手に入る
・メジェドを食べて、キミも死者の楽園に行こう!


個人的にはメジェドよりトト様食べたいですけど。とりにく的な意味でも頭よくなりそうって意味でも。

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