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zoom RSS 遺跡の修復と保護に一生を捧げた考古学者の死 - Khaled al-Asaad

<<   作成日時 : 2015/08/22 00:10   >>

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シリアのパルミラ遺跡の修復と保護に尽力した、シリア人考古学者のKhaled al-AsaadがISIS(ISIL)によって惨殺された。罪状は「パルミラ遺跡の偶像を守った異端者」だということ。彼は自らが生涯を捧げてきたパルミラ遺跡で殺され、斬首された首はローマ時代の柱に吊り下げられていたという。(※)

こんな、どうしようもなく気分の悪くなるようなニュースが流れてきた。

映像ニュースはアル・ジャジーラ英語版から。
http://www.aljazeera.com/news/2015/08/isil-accused-killing-syrian-archaeologist-palmyra-150820024438674.html

画像


ナショジオ英語版にも記事がある。

Archaeologist's Execution Highlights Risks to History's Guardians
http://news.nationalgeographic.com/2015/08/150820-syria-archaeologist-isis-protecting-artifacts/

こちらの記事によると、ISの外道たちは、偶像を守ったことを糾弾しながらその実、資金源として売り飛ばすために、彼が事前に保護したパルミラの出土品の隠し場所を吐くよう拷問したのではないかとのこと。反吐がでる。最悪だ。

82歳のおじいちゃんを拷問して殺してしまうような連中に、一体どんな天国が約束されるというのだろう? どう考えても地獄のほうが相応しい。(ただし死後の世界が実在するのなら、だが。)




以前、日本人ジャーナリストがISに捕獲され殺された時、「首相がISISを挑発するような演説をしたからだ」などと日本政府を批判する発言をした人たちがいた。その人たちは、これを見て大いに反省して欲しい。テロリストの肩をもつ言動をとったのだから反省どころではなく、自分の足元からよく考え直したほうがいい。一体どこからテロリスト側の思想に染まったのかを。

ハトラ遺跡の破壊をはじめ、ISIS(ISIL)勢力は、多くの遺跡を「偶像崇拝だ」と言って破壊している。
しかしその「偶像」は彼らの重要な資金源でもある。誰かが盗掘された、あるいは博物館から盗み出された遺物を買っている。そのお金で彼らは非道を行う。以前にも書いたように、eBayなどのインターネットサイトを通じて販売されているケースもある。

うっかり奴らの資金源にならないために。ネット通販に本物っぽい遺物が出回っているときは軽々とポチってはだめ。(買う人はそんなにいないと思うが、念のため) 古代遺産を、文化の破壊の道具とさせてはならない。





あと紛争地帯に行かれる学者の方がいたら、いい加減もうイスラム教徒なら殺されないとか、クソ甘い考えの人はいないと思いますが、十二分にお気をつけて。捕まったら最後、殺されるの確定で道具として使われます。


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※注

ニュースソースでは、パルミラ遺跡の広場で殺されたことになっているものが多い。ただし、Twitterソースだと遺体の見つかった場所は"パルミラの博物館前の広場の柱"となっている。確認してみたところ、ご遺体の写真も市街地で撮影されているようだ。…バラバラなので心臓の弱い方は検索しないほうがいい。

ちなみにこの方、かつてはパルミラ博物館の館長であり、日本で開催された「シリア展」の監修も行った高名な学者さんである。

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