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zoom RSS キリストの誕生日が12/25になった経緯をまとめてみた

<<   作成日時 : 2015/08/01 00:10   >>

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なんかいろいろあって古代エジプトの暦情報を集めてたら、ついでにいろいろ情報が落ちてたのでとりあえず纏めとく。

●キリストの誕生日は福音書には記載がない。

そもそも誕生日の記載が無かったので、6世紀あたりまではすんごいバラバラ。
ただし、復活の日については「ユダヤの過ぎ越しの祭りの日」と指定がある。これはニサンの月15日にあたり、春の初め。


●実は現在でも宗派により日付が違う。

以下のとおり宗派によって日付が違う。ほぼ2通りに収束されてはいるが、大きく分けて「1/6の公現祭」と「12/25」の二通り。ちなみに、ロシア、グルジア、セルビア、コプトなどの正教系については、クリスマスを"ユリウス暦での"12/25としているため、現在のグレゴリオ暦では13日ズレて1/6になる。

一覧にあるとおり、東方教会の中でもギリシャ正教はカトリックなど西方系と同じグレゴリオ暦の12/25に祝っている。

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もともと東方系の教会では、1/6をイエスの誕生日 兼 受洗日 として同時に祝っていた。
のちにこの日は12/25をクリスマスと設定している西方にも受け入れられ、「顕現祭/公現祭(エピファニア)」の祭りとして残る。ざっくり言うと、今もイエスの「誕生日」と「洗礼日」を同時に祝っているのが古いスタイルの教会で、別々に祝っているのが新しいスタイルの教会。

なおこの日をイエスの洗礼の日として設定したのは、"2世紀中葉にアレキサンドリアで活躍したシリア出身の神学者バシレイデス"であるという。


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・3世紀、エジプトのオレキサンドリア教父クレメンスは「3/20」をキリストの誕生日と記載している。

 これはおそらく当時の春分(3/21)の前日。

・同じアレキサンドリアの神学者クレメンス(150頃-211頃)は11/8と設定している

・その他、3世紀頃の書物では「1/6」「3/28」「4/19か20」「5/20」と見事にバラけている。

・これらの日付のうち少なくとも一部は、母マリアの受胎日から9ヶ月後として日付を計算している

・ちなみにクリスマスを祝った最古の記録はエジプトから出土した4世紀初頭のパピルスだそうだが、この頃のクリスマスは1/5か6だったという

・公式にキリストの誕生日が決まったのは325年(4世紀)ニカイア公会議以降。

この時、すべてのキリスト教徒が同じ日に祝おうぜ! ってことになった。ただしこの会議で日付が決まったわけではない。

・12/25の日付がキリストの誕生日と公式に認められた最初の文書は336年

・冬至に近く、一年の区切りに丁度よかったことと、古代ローマのサトゥルヌス祭が12/24で、その翌日が「不滅の太陽の祭り」だったことから祭りを被せて乗っ取る形にした

・冬至の付近は他の異教でも重要な祭りがあることが多く(例:ゲルマンのユール祭)、12/25という設定はおそらく、広く布教するのに都合が良かった。このことから、最終的に12/25が全教会共通のクリスマスに設定されたのだと思われる。



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ところで面白いことがある。バシレイデスがイエスの受洗日を「1/6」と設定した理由が、エジプトの教義にあるというのだ。

バシレイデスの生きた2世紀半ばのアレキサンドリアでは、この日はオシリス神の祭儀の日で、かつホルス神の誕生日として祝われていたのだという。

"1月6日、この日には、異教徒の間では冥界の神オシリスの祭儀の日として祝われていたが、それは暦の上で冬至が終わって日脚が延び始める頃と関連していた。またこの日、1月6日は、エジプト神話に基づいて特にアレクサンドリアでは処女神コレーによるアイオーン(ホルス)の誕生の日として人々に親しまれていた。すなわち、ナイル川を富ます神オシリス(冥界の支配者、再生復活を司る神。元来は穀物神)と、ナイル川によって富まされる女神イシス(オシリス神の妹であり妻、ホルス神の母)と、彼女から生まれた神の息子ホルス(天の神)の誕生がこの日に祝われ、その日はオシリスに捧げられた日であった。そして1月6日の前夜のナイル川の水は、特別の奇蹟を行う力を持つとされていた。"

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つまりクリスマスの原型の一つに、ナイルの聖なる流れと、神の子ホルスの誕生という既存の祭りがあった可能性があるということ。キリスト教の祭儀の多くには古代オリエントの伝統の川が流れ込んでいるが、ここにもまた一つ支流があったということになる。



…いやあ、古代エジプトの暦だけ調べるつもりだったんだけど、いい感じにあさっての方向に脱線しまくってますねHAHAHA。沼じゃなくて海だこれ。陸地はどこだ。

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