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zoom RSS ナスカに新たな地上絵が発見される。

<<   作成日時 : 2015/07/11 00:10   >>

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ナスカで頑張ってる山形大が、2年前に続き、また新たな地上絵を発見した模様。

プレスリリース
http://www.yamagata-u.ac.jp/jpn/university/press/press20150707_nasca

なんで今まで見つからなかったの? と言ってる人がいましたが、その理由はこのプレスリリースから分かります。

"劣化しているため、全ての動物の地上絵の正確な形を判別することは困難です。
そこで今回の発表では、3Dスキャナーおよび写真を用いた分析にもとづいて作成した地上絵の図版を提示します。"


劣化しているから、よくよく観察して分析してみないと絵だと分からなかったということ。場所が前回発見したリャマの絵の近くなので、重点的に探していたからこそ見つかったということでしょう。

また、今回は住宅街のすぐ近くで見つかってますが、ヤフーニュースの記事を見ると「居住地の近くに描かれていることは、今回の結果が分かるまでは意識されていなかった」とも言ってますね。


さて今回のプレスリリースを見てみると、あることに気がつきます。
それは、ナスカ期ではなくパラカス期のものであることです。"ナスカの地上絵"とは言ってますが、ナスカ文化のものじゃなく、その前段階にあたるパラカス文化の時代に描かれてるんです。

以前出した年表を再掲しますね、どん。

*年表

画像





パラカスとナスカは、ほぼ同じ地域に連続して栄えたとされる文化です。基本となる文化的要素はほぼ同じですが、美術様式などが異なることで区別されます。(土器のトレンドがちょっと違う、とか、織物の様式が違う、とか。)

前回と今回の発見により、ナスカ地域の地上絵はナスカ以前のパラカス文化のときには既に描かれ始めていること、パラカス-ナスカのラインが繋がっていること、が証明されました。ここ何気に重要ポイントです。



古代エジプトの巨大なピラミッドは、突然完成された技術として地上に出現したわけではありません。その前段階として、小さなピラミッド、失敗作のピラミッド、形態や石の積み方を変えてみたりと、様々な試行錯誤があって技術が洗練されていった結果として発生しています。ナスカの地上絵もそうです。人間のやることですから、色んなお試しがあって初めて巨大で美しい絵が描けるようになったはずです。

この小さめのリャマの絵は、まさにその「試行錯誤」の段階にあたるものと思われます。山の斜面に描いてあったりして、平地に描くよりおそらく難易度は低い。パラカス文化の担い手たち、もしかしたら、まだ発見されていないもっと昔の文化の担い手たちの時代から、地上絵は描き続けられてきたのかもしれないです。

ちなみに現在までに見つかっている地上絵のうち、古いものほどモチーフが具体的なようです。後世になるにつれて絵が複雑化・抽象化し、直線などの何に使ったのかよくわからないものが増えていくんだとか。まだ研究中っぽく、そのへんまとまった論文とか見つけたことがないんですが…。

いつか、地上絵の編年とか、歴史とかがまとまって出版されたらいいなーと思います。
ちなみにナスカの地上絵がユネスコの世界遺産に登録されたとき、ペルー政府は詳細な地上絵の資料をもってなくて、山形大の人が代わりに作ってあげたそうなんです。なので出版されるならきっと日本語なんじゃないかな?! 的な期待を込めて正座待機してます。待ってるから。いつまでも待ってるから。あと50年くらいなら待てるから。(笑)

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