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zoom RSS そのニュースを支持してはいけない。「キャプテン・キッドの財宝発見」→おそらくガセニュース

<<   作成日時 : 2015/06/05 00:10   >>

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ここのところ何度か流れているこのニュース。

キャプテン・キッドの財宝発見か 沈没船から銀50キロ
http://www.asahi.com/articles/ASH6373DSH63UHBI03M.html

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このニュースを見て「へえすごいなーロマンが一杯だ!」とか思ってはいけません…
発見者のバリー・クリフォードは、真実なんかどうでもよくて、ただ注目を集められればいいだけの詐欺師まがいなトレジャーハンターです。。。

考古学の世界では、発掘を宝探しだと思って金銀財宝や見た目のよいものばかり追い求め、一見地味なものをないがしろにする学者は学者と呼ばれません。論外です。海の世界の"発掘"もそれは同じ。お宝をいくら見つけたとか自慢する人は学者ではないので、学術的な価値や歴史には興味はなく、儲けと名声が優先です。



今回のニュースになっているバリー・クリフォード(Barry Clifford)氏は、つい先ごろにはカリブ海にいて、コロンブスの船、サンタ・マリアを発見したと主張しました。しかしそれは真っ赤なウソ。そして、彼が"発見"したと主張する船は、実際はずっと前に発見されており、ちゃんとした大学が調査済みのものだったのです。
そして、以前の調査では「サンタ・マリアの可能性は低い」と結論づけられていたのに、そのことを隠していました。

トレジャーハンターは、注目を集めるためなら平気で嘘をつきます。
そして、興味の無い遺物を破壊して、金目のものだけ(今回は銀のインゴット)を取り出します。



前回のサンタ・マリアの件で言えば、クリフォード氏は、目の前にある沈没船がサンタ・マリアだと主張する根拠を彼は挙げられませんでした。そもそも沈没船の年代を特定することすら出来てないです。実際はサンタ・マリアの沈んだのよりずっと後の時代の船でしたからね…。

そして、あわよくば金目のものを見つけて引き上げようという宝探しの手法では、水中の遺物は破壊されます。この人たちのやっていることはただの遺跡の破壊なんです。遺跡マニアが絶対に支持してはいけない理由もそこにある。
おそらく今回のマダガスカル沖の船も、単に伝承に近い場所に沈んでいた船に過ぎず、彼はキッドのものと判断した根拠のある証拠を挙げられないでしょう。「ヘタな鉄砲も百うちゃ当たる」で、偶然本星に当たった可能性もゼロでは無いですが…。

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というわけで、このオッサンの発表は信用しないでください。更なる発見のために寄付金を! とか募ってても募金しちゃダメ。適当なこと言って期待持たせるしか出来ない山師なんで。
前回の偽サンタ・マリア事件の後、クリフォード氏はハイチから追放されてますので、稼ぎ場所を変えただけです。今回もユネスコが動き出してるんで、そのうち結論が出るでしょう。

Explorers say pirate Captain Kidd's treasure found off Madagascar
http://www.dailymail.co.uk/wires/afp/article-3072267/Pirate-Captain-Kidds-treasure-Madagascar.html

なにか見つかれば観光資源になるから、って、ホイホイ調査許可を与えてしまう国もどうかなーって思うんですけどねえ。沈没船の調査のできるスキルのある人材なんてそうはいないだろうし、そもそも発展途上国だと、陸上にある遺跡を保護する人材すらいない国も多いわけだし。




歴史とか古代史とか好きなお金持ちな方には、こういう、ドヤ顔で金目のものだけ出してくる「探険家」や「発掘家」ではなく、マトモな学者さんのほう支援してあげて欲しいっす。

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