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zoom RSS 昭和40-50年代の登山の状況と、今のお山/山で死なないために。

<<   作成日時 : 2015/05/31 00:10   >>

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高齢者の登山マナーがなってないとか、無謀な登山をする若者が増えているとか言われる昨今、でもじつは最近に始まったことじゃない。というお話。

おいらが登山を始めた高校時代に読んだこの本の時点で、今言われてるような問題はほぼ出揃ってたんだよ・・・。

山で死なないために (朝日文庫)
朝日新聞社
武田 文男

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ひさしぶりに読み返してみたが、「ああ…何も変わっちゃいねぇ…」とシミジミ思った。関東の人の多い山登るようになってむしろ言われてることがよくわかるようになりました(´・ω・`)

いわく、山が登山客で過密になっている。ロープウェイやハイウェイが伸び、手軽に山に入れるようになったせいで事故が多発している。ピクニック気分の登山客もいる。マナーを守らない。それは普段自分がイラついていることだが、ちなみにこの本、昭和40年とか50年とか、おいらの生まれる前の話がほとんどなのだが、コラムの日付を見なければ最近の話かと思ってしまう。

山に子供まで来て、まるで遊園地だと著者は書いているが、何十年も前からそうだったのだ。
去年噴火のあった御嶽山は標高3000mを越える高山。にもかかわらず被害者には小さな子供もいた。途中までケーブルカーが通っていて、比較的楽に登れてしまうからだ。あのケーブルカーが無ければ、あれだけの登山客はいなかったと思う。

無謀登山をする人も、山をナメてかかる人も、高齢登山者パーティーも、子連れ登山も、きゃんきゃん喋りながら登るうるさい登山客も、冬スキーで山を荒らす人も、何十年も昔から問題視されていた。


近年になってマシになっている部分は、もちろんある。
山での糞尿の垂れ流しは昔に比べて格段に減ったし、キャンプ場指定されていない場所でテン泊する人も今ではほとんどいない。ゴミは持ち帰るいうマナーは多く野山で徹底されている。山のルールが、ある程度一般に浸透したんじゃないかなと思う。だとすれば、それについては山専門雑誌なんかの啓蒙が功を奏したことになるかもしれない。
昔のマナーはひどかった、とは、色んな山で聞いた。尾瀬も、一時期は草原が丸坊主になるくらいまで踏み荒らされたという。


ただ、今のほうが酷くなっている部分もある。それが無謀登山の多さだ。
携帯電話がある時代になってしまったがために、軽々しく救助を呼んだり、ダメだったら助けを呼べばいいやと軽い気持ちで深い山に入ってしまう人があとをたたない。山は…電波通じるとは限らないんじゃよ…(´・ω・`) 昔は最低でも地図くらい持ってた気がするんだけどなー、GPSに頼って山に登るとか信じられない人もいるんだ…



平成25年度の遭難事故統計はこんな感じだ。
http://www.npa.go.jp/safetylife/chiiki/h25_sangakusounan.pdf

 事故発生 2172件
 死者・行方不明者 320人
 負傷者 1003人

この人たちに足りなかったのが技術か運かはわからない。だが、年間300人以上死に、1000人以上がケガをする登山は、れっきとした危険スポーツだ。それは心してもらいたい。高齢者のほうが割合が高いとはいえ、若くても亡くなった人はいる。「山散歩♪」みたいな楽しいノリの本の横には、ぜひこういう本を積んでもらいたい。そして、頭の片隅でもいい、「山で死なないためにはどうすればいいか」という意識を持って欲しい、まあおいらもそんな偉そういえる上級者ではないんだけども。





今、遭難事故の大半は道迷いだ。しかも「そんなとこで迷わんだろ」というようなところで迷い、気軽に携帯で救助を呼んでしまう。

野宿して野たれ死ぬよりはマシだが、あえて言う、ヘリコプターはタクシーじゃない。
救助隊はお助けマンでもない。

山にはレベルがある。同じ山でも登るルートや天候によって適正レベルは変わる。
自分のレベルを越える道に挑んだらそりゃ敗退もしますよって。大事なのは、まず「おのれを知ること」だと思うんだ。あと、最初は失敗しても構わないから、失敗しても死なない低い山から行こうぜって思う。

山歩きは楽しい。仲間が増えるのはいいことだ。でも、だからこそ仲間には痛い目見て欲しくない。
山はナメたら死ぬ、脅しじゃなくてマジで。日没までに町に戻れないと思ったら、登頂は諦めて下山を開始するんだ。

登山は、山頂を制覇した者が勝ちでは無い。
無事に町に戻ることが勝利条件だからね!

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