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zoom RSS 今年も西アジア発掘調査報告会にちょろっと潜入してみた。

<<   作成日時 : 2015/03/23 00:10   >>

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第22回西アジア発掘調査報告会  ―2014年度発掘調査の速報―
プログラムこれ→http://jswaa.org/jswaa/22-houkokukai.pdf

会場の模様
http://jswaa.org/jswaa/22houkokukai.html

去年のレポ

初日はさすがに行けなかった(´・ω・`) そして二日目もちょい遅刻で辿りついた。池袋トオインダヨ
でもなんとか午前のエジプト部は聞けたんだぜ。


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総括

今年は去年よりかなり人が少なかった。去年は座りきれずにパイプ椅子の人結構いましたよね…なんでだろう。お天気よかったからみんな別のとこいってた? 去年に比べて一般人少なくて、たぶん私入れて15人くらいが一般人で、残りは本職の人と学生さんだった気がする。

去年二日目に来ていた中央アジアの調査が丸ごと一日目に移動して、二日目は午前がエジプト、午後がイスラエル・ヨルダン・オマーンと、地域が限られていたこともあり、「やべえ話がわけわからん!!」みたいな枠は無かったけど、逆に知ってる内容が多くてちょっと物足りなかったかもしれない。

内容が中途半端になっちゃってる枠が多い気がしましたが、政情不安定による発掘延期や発掘地の変更が影響しているのかもしれない。二日目でいうとエジプトの発掘は2011年のデモ以来、なかなか状況が安定しないことによる余波を食らっているし、イスラエルはハマスとのミサイル合戦がちょうど去年だし。

聞けなかった一日目の発表分も、資料を見ると、中央アジアの発掘は元はシリアやレバノンあたりで発掘してた人たちが移動してるっぽく、本当ならこれを発表するはずじゃなかったんだろうなぁというのが薄っすらと。

ただ、ずっと停止していたイラクのクルディスタンが再開されてるのは良いことですかね。ISISの動き次第ではまたヤバくなりそうですけども(´・ω・`)

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二日目日程/ひとことコメント


●クフ王の第二の船 発掘・保存・復原プロジェクト

これタイトル「復原」にしたのは、「元の状態に組み立てる」からって意味まで意識してのことなんだろうか。

太陽の船って呼ばれてたらツッコミ入れようかと思ってたけどタイトルは「第二の船」でした。現在パーツの修復で、散々宣伝されてる内容なので特に真新しい情報は無く。木がボロボロになってるので、そのまま取り上げられずに和紙でいっかい固めてから持ち上げるっていうのが大変そーだなーと思いながらパネル見てました。あれは神経使うわね。

スポンサーの絡みとかもあるんでしょうが、大々的に宣伝して派手なテレビ番組に仕立てるのは絶対にやめてほしい。ペラい美辞麗句を並べ立てて嘘で飾るほど本当に好きな人や分かってる人は離れていきますんで。ざっくり言うと二番目に名前載ってる人を絡めずにやってくれってことですね…。


●古代エジプト聖なる丘の発掘調査

なんか久々にアブシールの名前を見た気がする…と思ったらここ数年はエジプト革命の影響で発掘とまってたらしい。1991年あたりから発掘してた遺跡で、もうほとんど発掘自体は終わってる感じ。ここにはラメセス2世の王子、カエムワセトの作った神殿と付随する遺跡があります。あとは修復とか保存とか、報告書出版の準備しますーみたいな話でした。

すんごいどうでもいいんですが、ずっと昔はじめてエジプト行った時、おそらくこの遺跡の発掘隊と思われる早稲田の人たちと空港ですれ違ったんだよなー。あれがY村さんとの始めての邂逅であった。いやあ…あの頃は若かったし何の知識もなかった…(トオイメ


●コンスウエムハブ墓の発見 −エジプト、アル・コーカ遺跡

特に新しい話はなく、去年の情報とほぼ同。ただし墓の見取り図が分かりやすく作り直されていた。本編より、エジプト政府側の監督官が定年退職して次の人がいないとかいう話のほうが気になってたり。やっぱ…人材不足だよね? エジプト考古庁。政権が変わってから、前にもまして仕事ズサンになってるし。
また戦後のようにミイラが行方不明になったりするんじゃないかと戦々恐々。


●王朝衰退期の都市 エジプト・アコリス遺跡の調査


まとまった資料出してくれよとか散々文句言ってたら去年出たらしいですよね奥さん!
あとで読もう。

ナイル世界のヘレニズム―エジプトとギリシアの遭遇―
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周藤 芳幸

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ここは末期王朝〜プトレマイオス朝あたりの庶民の暮らしていた町の遺跡。
エジプトの発掘は王墓やら神殿やらエライ人の住んでたとこが多くて、庶民といっても拾進裕福な人たちの墓くらいなもんで、あんまり「ガチ一般人ライフ」に焦点当ててる発掘が無いのですよ…。その時代を知るにはやっぱ庶民大事だと思うのですよ。

「トトメス」ってカルトゥーシュついた遺物がお墓に入ってるのに、実はそれはナンチャッテ王名で、葬儀用品としてウケた図柄だったから〜なんてのは、まさに庶民ならでは。意味なんかわからぇ、誰も読めねぇ。でもなんかありがたいからそれを作って入れておく。現代のエジプトのみやげ物屋で売られているナンチャッテ古代遺物の源流は、二千年前に既にあったのだ。このノリがエジプトだよなぁ。


●先端技術で世界遺産を記録する オマーン、バート遺跡

近年、観光客誘致に力を入れてるアラビア半島の南東のでっぱりの国オマーン。
そこのオアシスの町の記録をしようぜ的なプロジェクト。最近の考古学はもうみんなグーグルアース使ってますね。人によってMac派とWindows派に分かれてるのが面白いですが。Googleカーはないので、人が先にカメラをつけた棹を持って人力で遺跡のストリートビューを作ります。あとドローン飛ばしてたりするらしい。


●新バビロニアの拠点遺跡を探る イスラエル、テル・レヘシュ

イスラエルとパレスチナがミサイルどっかんどっかん打ち始めて急遽場所変更したらしい調査。
こういう発掘調査って学生がついてったりするもんなんですが、政情不安定な地域は学生連れて行けなかったらしい。自分がイスラエルあまり好きでは無いので半分は聞き流してしまった…。イスラエルの学者さんは聖書至上主義で発掘するからなあ…外国隊に解放してる場所ってローマ時代のとか、あんまり重要じゃないとこばっかりな気が…。

ところでタイトルに新バビロニアってついてるわりにバビロニアの話を聞いた覚えがない。どこが絡むんだろう、あとで調べる。


●パレスチナにおけるビザンツ時代の始まりと終わり

ベイティン遺跡の報告…と見せかけてこれも政情不安定でベイティンに行けなかったので隣のヨルダンに行ったらしい。が、イスラエルの入国スタンプあってもヨルダンに入れるのか…?

気になったのであとで外務省の情報を調べてみたところ、

1 イスラエルの入国印
 イスラエルの入国印がパスポートに押されている場合、イスラエルと対立関係にあるアラブ諸国(イラク、レバノン、リビア、サウジアラビア、スーダン、シリア、イエメン、ソマリア)に入国することはできません。このような理由によるパスポートの再作成はできませんので、十分ご注意願います。
 アラブ諸国の入国印がパスポートに押されていてもイスラエルに入国することはできます。

2 イスラエルからヨルダンに入国する場合
※下記の事項は2014年11月10日現在の情報です。予告なく変更されることがありますので、事前にご確認願います。また、ヨルダンへの入国にはパスポートの残存有効期間が6ヶ月以上あることが必要ですのでご注意ください。


なんかいけるっぽい。イスラエル入国スタンプがあっても入れる国ってエジプトだけかと思ってた。
荒野の中にぽつーんとローマ時代の見張り塔が立ってる風景写真が良かった。ああいう風景好き。人の暮らした痕跡はあるのに今は誰もいない、みたいな。考古学者しか見てない風景もあるだろうし、「遺跡写真集」とか出してくれてもいいと思うの。


●オマーン湾岸町ディバの住居跡

相変わらず先生楽しそうっスねwwwww
去年に引き続き「発掘は趣味でやってます。」な先生オンステージ。もう孫に武勇伝語るおじぃちゃん冒険者状態だよ。あんなふうに年とりたいわ。

トイレの遺跡が出てこないってのは、そこ…海沿いだからほら、海にダイレクトにあれじゃないですかね。
過去に唯一トイレの遺跡が出てきたのがカイロのフスタートでした、って… 臭いからエジプト人に掘らせたって…(笑) 
ジャンル的には興味の範疇外でほとんど分からないけれど、丁寧に住居跡を発掘して当時の生活を再現しようとしてるのは伝わってきて、こういうのが考古学の面白さだよなーと思う発表でした。


●グレコ・ローマン都市ガダラの考古学

イスラエルやシリアの国境近くの遺跡で、近くに軍事基地もあるのに無断で持ち込んだラジコン飛ばしたらしいですわよ。税関をごまかして。人間ストリートビューじゃダメだったのか! 確かに図面よりは空撮映像のほうが一次資料としては優秀ですが…。
ちなみに、やりすぎて当局に禁止を食らったとかなんとか。

ローマはどこいってもローマ様式の都市建てるので、凄くもありウザくもあり、なんですが、「ローマはどの程度テキトーなのか」という点に着目したのはなかなか。本土から離れてるとこに町作るんだし、多少は手も抜くさ。そりゃそうだ。

最後は戦乱で失われつつある遺跡の保護などについて熱く訴えつつ終了。


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以上メモから。調べるリストは後日消化予定。

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