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zoom RSS コプト〜ビザンツ時代のエジプト人の「おまじない手帳」の見た目がヤバすぎる件

<<   作成日時 : 2014/11/30 00:10   >>

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ちょっと前のニュースでこんなの見つけました。

Ancient Egyptian Handbook of Spells Deciphered
http://www.livescience.com/48833-ancient-egyptian-handbook-spells-deciphered.html

カテゴリ的にはエジプトですが、既に独立は失っていて被支配者のローマも分裂している時代で、書かれている言語はコプト語です。(当時のエジプト語を、コプト文字で記載したもの。古代エジプト語の後継言語だが、ギリシャ語から借用の用語もたくさん入っているのが特徴。イメージとしては外来語の横文字が増えた日本語みたいなもん。)

こちらの羊皮紙の手帳、1300年くらい前、7世紀から8世紀のものと推測されているようです。イスラームが入ってくるちょっと前で、エジプトはキリスト教の一派であるコプト教徒が多かった時期。本当におまじない手帳だったのかどうかわかりませんが、恋愛の呪文、悪魔祓い、病を癒す呪文などが書かれているみたいです。

画像


うん、まあ、あれだ。

 見た目が魔術書だよねコレ

なんか右上の人体図がハンパなく怖い(笑
ニュース流し見してたとき、このサムネイルだけで「フォ??!!」って思わず手止めましたからね…。
コプト様式の芸術と取れなくもないですが、隅から隅までビッシリ文字で埋め尽くされた本気度に、そこはかとない恐怖を感じるのも事実。

ただこれ、サイコとかじゃなく、呪医が使ってたカンペじゃないのか説があるらしいんです。ビッシリ文字で埋めてるあたりとか、途中にラインとか入ってるとことかからすると、確かに自分用メモで作ったノートみたいに見える。当時まだ医学と呪術が切り離されてなかったのかなって思う。
ていうか恋の呪文もあるってことは、恋の病も病としてカウントされていたのかエジプトでは。それは草津の湯でも直せないと日本の医者は申しておりますが・・・・・。



さて、面白いのは、この手帳の中で"Seth, Seth, the living Christ."という呼びかけがあるらしいこと。Sethは古代エジプトの神セトではなく、アダムとイブの息子セツのこと。当時のエジプトのキリスト教徒の中には「Sethians」(セツ信者?)と呼ぶべき一派があって、セツを崇めていたとこの記事では述べられています。「Sethians」が異端視されて廃れていくのが7世紀だというのを手がかりに、この手帳の書かれた時代はその前後と推測された模様。

ググってみたらグノーシス思想の一派みたいだったので、さらに手持ちのグノーシス本で補完。

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この本で確認できる範囲では、上記セツ信者=「大いなるセツの第二の教え」という思想では、十字架を担いだのがシモンだったことになっているとのこと。でセツを「生けるキリスト」と呼んでいるのだから、そりゃ異端視されるわなーというカンジ。

なお文章の中に「Baktiotha」という謎の神に対する呼びかけもあると書かれてますが、詳細は不明。


この文書は誰が何のために使っていたのかも今のところ不明ですが、美術商が持ち込んだもので元々の出土地も不明みたいです。エジプトではよくある話ですが。もし一部だけ抜き出して書いたカンペ説が正しくて、オリジナルの長編呪文集がどこかにあるのだとしたら、ぜひ見てみたいですね。


#しかしどうしてこう、エジプトの呪文は見た目が怖いのだろう
#ちょっと前にネタにした呪詛人形もそうですが
#エジプトってだけで絶対効く感が割り増しされてる気がする…

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