現在位置を確認します。

アクセスカウンタ

zoom RSS 古代エジプト探検百科

<<   作成日時 : 2014/09/27 00:10   >>

トラックバック 0 / コメント 0

邦訳版出てたのかよーー! ってなわけで買ってきた。古代エジプト探検百科。

どの遺跡が、誰によって、いつ発見されたかが書かれている本ですよ。エジプトマニア必見。
一般の本屋で見かけたことないし持ってる人も少なそうだけど、これはいいものだ。

古代エジプト探検百科―ヴィジュアルクロニクル
原書房
ニコラス リーヴス

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 古代エジプト探検百科―ヴィジュアルクロニクル の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


エジプト考古学の歴史はそれなりに長いけれど、その「歴史」部分の紆余曲折を追いかけている人はそう多くないと思うんですよ。そして、有名な遺物に関して、それぞれ誰がどういう経緯で手に入れたものかを気に留めることもあんまりないと思う。

たとえばこれ、エジプトマニアなら誰しも目にしたことがあるだろう銀の水差し。

画像


本を辿っていくと、年代順に並んだ発見物の前半1/3くらいのところにありました。
1906年発見、発見者は現地エジプト人。ブバスティスの現代名テル・バスタが発見地で、発見者がこっそり売り飛ばした財宝の一部だと書かれています。表面の傷は発掘のさいにつるはしが当たって出来たものだというエピソードや、同時代に、のちにツタンカーメン王墓の発掘で有名になるカーナーヴォン卿が「退屈しのぎに」テーベを発掘していたということまでわかります。

かゆいところに手が届くというか、手が届きすぎて読みふけると終わらない感じ・・・・!

いやあ、昔自力でぽちぽち年表作ってたのがアホ臭いかんじだ。もちろん自分で作ればそれだけ頭に入るんだけど、やっぱり漏れも多いので。最初からこれだけまとまってるのが手に入ってればね。やっぱり基本資料は英語圏なんですよ。最初から邦語で出てる資料はボリュームが全然足りんですよ(´・ω・`) 一般エジプトマニアが手に入れられる本のレベルが最初からダンチなんで、勝負にならないのです。

もちろんクフ王の船のページもあります。1954年、発見者はカマル・アル=マラーハ。決して早稲田のなんとかいう先生ではありません。「太陽の船」とも書いてません

第二の船についても、"最近になって早稲田のチームが再調査した"と正確に書かれてます。これでいい。これが正しい姿。つーか調べれば判ることなのに、日本だけですよ、「私が発見した」とか大法螺吹いてる人がまかり通るの。

前にその法螺吹き先生にツッコミ入れまくってたとき、「悪意をもって他人を貶めるのはどうか」みたいな批判は散々受けましたが、意図的に他人の手柄を自分の実績にしようとする学者なんて好意の抱きようがないですからね。人間誰しも間違いはある、学説の誤りや考えの不一致はよくある話ですが、自分が発見していないものを発見したと喧伝するような輩には、怒りを抱くのがまともじゃないですか? そこ援護しちゃったら業界終わりますよね?

少なくとも、この本にはマアトがありました。いいことです。余計な婉曲なしに海外の良本をどんどん訳して出版してくれればいいと思います。もっとも、昔と比べて今はググればなんでも出てくる時代なんですけどね…。


ボリュームが大きいのでまだ全部は読めてないですが、後ろのほうの近代ページには発掘情報をリアルタイムで追ってたプロジェクトもあり、「そうか、、、あれからもう10年か、、、」とか時の流れのはやさを感じたりしてました。

この本はまさしく「エジプトへの情熱を抑えきれない」人たちにぴったり。これを読んで、そしてエジプトに行こうじゃないか! (最近また爆破テロとかあったけど、だいぶ落ち着いてきたからね…!)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

古代エジプト探検百科 現在位置を確認します。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる