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zoom RSS 「最古の国会が開かれたのはアイスランド」は間違い。アルシングは国会ではないです。

<<   作成日時 : 2014/09/13 00:10   >>

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何ヶ月か前に、どこかのニュースサイトで見かけたとき、「あーまた根本的な勘違いしとる人がおるな…。ニュース記事として書くならちゃんとしたソース当たれや」と思って読み流していたこれ。本気で勘違いしてる人がいるっぽいので マジか! じゃあちゃんとツッコみ入れるわ!! ってなワケで書いておく。


 全島集会(アルシング)は、年に一回、全島民が集まる大町内会です。


アルシングについての説明は、前にこっちに書いたので概要はこっちで見てねということで。
http://www.moonover.jp/2goukan/north-s/word/index.htm


島の多くを永久凍土や氷河に覆われたアイスランドは、人の住める場所が限られていて、海沿いの一部だけです。互いの行き来は楽ではなく、冬季は地面が凍りつくため集落同士の行き来も困難です。そのため、夏季に全島から人が集まる、「全島集会」が行われるようになりました。

みんな集まる年に一度の寄り合いなので、もちろん重要な話し合いも行われましたが、集団お見合い、競技大会などお祭り騒ぎも伴います。一家総出で参加するのが普通で、ダンナさんが重要な話し合いに出てる間、奥さん方は一年分の噂話で盛り上がったりしてたようです。

法律の確認(暗誦)、新たな法律の採択など、現在でいう国会的な機能もありましたが、それだけではないということ。また、島の有力者の発言権が強かったですが、選挙で選ばれた議員は存在しませんし、代表者も特に決まっていません。法律の暗誦は、毎年、各地方の有力者持ちまわりでした。(全島集会が行われていた当時、アイスランドに「文字を書く」という習慣はありません。重要事はすべて暗記です。よって議事録も存在しません)

もし、これを「国会」と言ってしまうなら、古代ギリシャで行われていた民会(エクレシア)のほうがはるかに早いです。

全市民が一箇所に集まって物事を決するという意味ではエクレシアと同じですし、お祭り騒ぎは伴わなかったエクレシアのほうが遥かに国会的です。なぜアイスランドの全島集会を最古だと思ってしまったのか良くわかりません…



ちぅわけでまあ、お金とって書いてるはずのニュースサイトでも、たまには個人ブログより信用ならない記事が紛れてるんで気をつけような。って話。
一体誰がこんなの言い始めたんだろう…。

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