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zoom RSS 徹底スキャン・世界の構造物 コロッセオ編

<<   作成日時 : 2014/08/15 00:10   >>

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ナショジオでやってたのを録画しといたコロッセオ解剖番組、ようやく見れたー。
http://www.ngcjapan.com/tv/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1427

今回のターゲットはコロッセオ。いわずと知れたローマの一大観光地。
イタリアさんが財政難で、修繕費用が足りなくて崩れそうって話も一時期ありましたが、とりあえずそれは寄付金でなんとかなった模様ですハイ。

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今回登場するのはプロ建築家のこの方。サッカースタジアムなんかを作っているようです。
レーザースキャナで3D再現したコロッセオのモデルを元に、建築家ならではの視点からコロッセオの謎に迫るよ。チェケラ!

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今回の番組では以下の3つの観点から検証が行われました。

 ・コロッセオの地下構造のヒミツ
 ・コロッセオを覆っていた日よけの謎
 ・コロッセオからの観客の避難はスムーズにいくのか

地下構造の話はわりとありがちというか、よく取り上げられる部分なんですが、面白かったのは「地下にヒミツの通路があった」という話。コロッセオの地下構造は地震で崩れてしまって検証が出来ないので、同時期に作られた良く似た構造の、ポッツオーリという町のコロッセオが取り上げられています。

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ここのコロッセオの地下には、長い長い地下通路が隠されている。

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人ひとりがようやく通れるほどの狭い通路は、コロッセオの外へ出て、町まで続いていました。現在そこは市街地になっているため、出口がどこにあったかは不明。

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途中にぽっかりと空いている穴。

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この穴は二重構造になっているようです。断面図。

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コロッセオの外、観客の目の届かない町のどこかへ直接通じているこの穴は、死体を運び出すための穴だったんじゃないか、というのが番組内での推測でした。途中に空いている穴が、ちょうど棺を引き上げられるくらいの長方形の穴だったことからの推測。町の人々は、人と人が殺しあうショーは楽しんでも、死体が街中を運ばれるのは嫌がったのかもしれない。

むかしローマのコロッセオに行ったときのガイドさんの説明だと、コロッセオには生者の出入りする表門と、死者の通る裏門があるんだ。みたいな話で、両方とも地上にあることになってたんですが…。まあ死者は地下からこそっと運び出す、っていうほうが、観客的には嬉しいだろうな確かに。

ていうか、この隠し通路、めっちゃドラマの匂いがしますよ。
死者になりすまして棺に隠れた奴隷がここからこっそり脱出するとかいうストーリーがあったんですね分かります…!


(古いけどコレとか思い出しながら。確か奴隷剣闘士が脱出する話だったよね…)

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お次はコロッセオを覆った天幕。
コロッセオの空撮に、その布を支えた支柱が刺さっていたと思われる穴があったのですが、建築家スティーヴはさすが建築家らしい視点から、その穴をバッサリ。

「穴の真下に窓があるので壁の強度がイケてない。」
「せいぜい40センチの柱では、支えられる布の面積は小さい」

布で天井を覆われたオリンピック・スタジアムの鋼鉄の柱は太さ2.5m。木造の40センチの柱で支えられる大きさの布では、出来る影はこんなもん。

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そこで彼が考えたのが、支柱から糸をつるして貴賓席だけを覆う小さな天幕を張るという構造でした。
名づけて「えらい人だけ日陰にしよう」作戦。これなら構造にムリなく、えらい人の上だけは天幕を張れる。

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コロッセオは、身分の高い人ほど舞台に近い中心部に座る階級社会モロに現した建造物なんで、一等席だけ優遇するこのやり方は確かにアリなんだろうな。



そして最後は、コロッセオから観客が避難するときにスムーズに人が流れるのか。
この試みは始めて見ました。耐震構造は現代基準だとダメっぽいですが、避難経路の設計ならもしかしたら現代水準に達しているのかも?!

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今の時代はコンピューターソフトで人の流れのシミュレーションが出来ちゃいますからね。
大入り満員からの大脱出。

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比較されるのは中国のオリンピックスタジアム・鳥の巣だ。果たしてコロッセオからの観客の退避時間は。

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スタート時点では、上部の身分の低い人たち席は人が詰まりまくって進まない。
コロッセオの構造上、上の方が階段が小さいのと、下まで降りるためには下の階の人が避難し終わらないとダメなのでしょうがないですね。

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しかしいったん下のフロアに降りてしまうと、そこから先は階段が広くなっているので人がスームズに流れる。
結果は30秒ほどの差でコロッセオ勝利。避難経路の確保、人の流れという意味では、コロッセオは実は優秀な設計だったようです。

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ただ、今回のシミュレーションは機械的に人を動かしてるだけで、パニック心理を考慮に入れてないんですよね。
火災などでパニックに陥ったとき、人は無意識に前方上部に目をやってしまい後方に出口があっても発見できない、とか、人の流れている方向についていってしまうため一箇所の出口に集中しやすい、なんてのがあります。そこらへんの心理学の研究から生まれたのが非常誘導灯とか、非常出口の表示だったりするわけで…。

非常口表示もないコロッセオで災害が起きたら、きっとみんなパニック起こして、このシミュレーションほどうまくは外に出られないと思うんだよ。ま、そこは、出入り口で人が詰まっちゃってた鳥の巣も五十歩百歩なのか。




しかし、番組内でも言われていましたが、コロッセオは2000年も残っているんですよね。
番組に出ていた建築家のスティーブも、自分が設計したサッカースタジアムが2000年残ることは「考えられない」と言ってましたが、たとえ一部壊れているにせよ、時を越えてコレが今まで残ってきたことは凄いんだなと思います。

名も知れぬコロッセオの設計者さんにー敬礼ッ!

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