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zoom RSS 騎士の決闘を楽しめる映画「ロック・ユー!(原題: A Knight's Tale)」

<<   作成日時 : 2014/06/10 00:10   >>

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14〜15世紀くらいの騎士の競技試合をかなり忠実に再現している、と騎士スキーさん一押しの映画「ロック・ユー!」を観てみた。

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元のタイトルが「A Knight's Tale」=騎士の物語 なのに、邦題がダサいことになっているのはちょっとアレなんだが、ていうかタイトルで敬遠してる人も多そうだよなー…。こんなタイトルにされてしまったのはBGMに一部ロックを使っているからで、オープニングの騎士試合で流されるのはクイーンの「WE WILL LOCK YOU」。日本でCMに使われたこともあり、有名な曲なので多分聞いてみれば、みんな知ってると思う。

お馴染みの曲にあわせて観客席で盛り上がる人々を前に、槍を構えてぶつかり合う騎士たち。
アツい戦い。だが、その戦いのさなか、主人公ウィリアムの仕える騎士エクター卿が急死してしまう…。

「兜つけてればどうせ顔なんて見えないだろ」と、主人になりかわって試合に出るウィリアム。仲間たちはその賞金で故郷に帰ろうとするが、昔から騎士にあこがれていた主人公は、「どうせならもっと試合に出て勝ちまくって名誉を手にしたい」と考える。騎士の試合に出られるのは貴族だけ。しかしなんとこの時代、騎士証明書という書類さえ偽造できれば、貴族になりすますことが可能だったらしい。

森で仲間にした全裸の男、詩人を名乗るジョフリー・チョーサーに書類を偽造させ、かくて主人公の、全国の試合を巡る「遍歴の旅」は、始まるのだった…。

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いやー評判どおり試合シーンは面白かったっす。
資料本の絵でしか見たことないような騎士さんたちの装いが見れてハアハア。ド派手な馬に乗ってる人や、甲冑に金箔を入れてるような人もいれば、貧乏騎士の主人公のように出来合いのダサい鎧でなんとか馬に乗ってる感じでやってる人もいる。

んで騎士の試合にもいろんな格があったようで、地方リーグ的なやつはこんなん。
優勝の商品も銀貨15枚とかに値切られてショボい感じ。

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ロンドンの世界選手権で王太子の御前試合だとこんなかんじ。

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商品の金細工をすぐさま甲冑の修理代にあてるためにカチ割ってしまうところとか、誰が勝つかで酒場で賭けして盛り上がってるところなんかは、妙にリアルでよかった。遍歴の騎士ってのは試合で賞金稼ぎしながら腕だけで食ってるようなもんなんだなあ。明日のごはんがかかってる主人公は強い。趣味で出てるボンボンたちとはそりゃ違うよっていう。

順当に勝ち進み、意中の貴婦人ともねんごろになるのだがしかし、最後の最後でついに偽貴族だということがバレてしまい… そこに助け舟を出してくれたのは、中盤あたりで出てきた重要人物のあの人。略式リッターシュラークのシーンは盛り上がり最高潮。ちょくちょく歴史ネタ入れてくるのもポイント高し。


ちなみに、この作品を見てみようと思ったのは、騎士の試合がカッコいいという話だけでなく、物語の中に実在した英国詩人ジェフリー・チョーサーが出てくると聞いたからだった。しかもすんごいロクなしとして出てくるとか。ほほう。

ちょっとは引っ張るのかと思っていたけど序盤のほうにあっさり出てきた。

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全裸で。


ちょwwwwおwww まwww

チョーwww サーwwww


詩人とか言われても絶対信じないね、これただのHENTAIさんだよね。

本人は盗賊に襲われたんだと言っていたけど、のちに博打で身包み剥がれてたことが判明。仲間たちの所持金全部かってに賭けたりする。ろくでなしすぎワロス。なおこれは、史実のチョーサーが14世紀中ごろに記録から一時期姿を消すことにちなんで、その時期、遍歴の騎士といっしょに旅をしていた、という設定になっているらしい。

バクチでスッた金を返してもらって主人公の紋章官として雇われることになったチョーサー、紋章官の役目は試合ーの出場申し込み、試合前に主人が登場した際の身分や武勇伝を高らかに宣誓する口上係、身なりや紋章から相手の身分を判別して主人に教える役など。マンガでも小説でも、「侍従」ってのは出てきても「紋章官」があんまり出てこないので、これは斬新だった。紋章官がまともに出てきた記憶があるのは「ベルセルク」くらいかなー。

文豪だけあって一応知識人なチョーサーは紋章官としては実は有能。
バクチ好きなとこだけどうにかすればな、うん。

そんなチョーサーが最後にいうこのセリフは

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きっと後の時代にこれを書くことを見越して言っている。

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バクチでボロ負けさせられた相手(免罪符売り)に「私の小説の中でお前らを最低の人間として書いてやるからな!!」ってのが、これを読んでるとあーあー確かに免罪符売りでてきたねーってニヤニヤ出来るかも。ていうか主人公の他の仲間たちは、誰がどれになるんだろう。

チョーサーに8割もってかれる感じなんだけど、主人公パーティーは他のメンバーも個性豊かで面白い。
ダンスの練習に付き合ってくれたり、上着のない主人公のためにテントの切れ端で服をつくってくれたり。腕前がよく気の強い未亡人の女鍛冶師も良い感じ。なんだかんだで苦難をともに乗り越えてきた、共謀者でもある仲間たちとの絆が、この作品のもう一つの見所だと思う。

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ストーリー的には王道中の王道、そしてライバル役のアダマー卿が分かりやすい最低男だったので、これはもうアレでああなってアレしかないでしょ! って感じで、安心して楽しめる映画ですた。タイトルでかなり失敗してる幹はあるけど、歴史ネタの王道エンタテイメントとしては良質だと思います。甲冑とか好きな人は是非。

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