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zoom RSS リアルはファンタジーを越える: アンデスの呪術師「カリャワヤ」

<<   作成日時 : 2014/01/14 00:10   >>

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カリャワヤの衣装にはスプーンがついてる、と聞いてなんのこっちゃと思って調べてみた…
これかなー?

http://www.allposters.com/-sp/A-Bolivian-Kallawaya-Posters_i4060430_.htm
確かにスプーンがついてるように見える。マントの留め金なんだろうか。

画像


というわけで、アンデスに実在する「さすらう呪医」カリャワヤのお話。

現在世界で多く食べられている、トウモロコシ、ジャガイモ、トマトなどは、ヨーロッパ人が中南米を訪れた時に初めて知り、持ち帰った作物だ。「新大陸」には、それまで他の大陸に住む人々が知らなかった植物が沢山あった。それらの植物を知り尽くし、利用してきたのが、インカ時代以前から活動していた呪医カリャワヤ。アンデスの高地からアマゾンの密林まで、多彩な気候を知り尽くした薬草学のエキスパートだ。

カリャワヤは、ボリビア北部のペルーとの国境に近いあたりの地域に住む千人ほどの民族集団で、その中でも医者を生業とする成人男子を「カリャワヤ」と呼ぶ。秘儀として医学を伝授された男子は、一年に何ヶ月かはロバを連れて、薬草を採取しながら、町や村で患者を癒やす旅をする。お代としていただくのは、たいてい食べ物や衣服などだという。そのためカリャワヤの生活は貧しい。

とってもファンタジー世界な話だが、いまも実際に活動していて、近年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されている。


ただし、登録されているのは、「カリャワヤの宇宙観」であって、薬草学の知識や技術ではない。

彼らは、大地の神パチャママと、山の神アチャチラを宇宙の中心と考え、全ての生命は母なるパチャママに属するものと考える。病気は人間個人の問題ではなく、宇宙との繋がりに問題が発生したものと考え、正しく世界に戻れるように手助けするのである。

病気の治療に神を出してくるといかにも未開地の思い込みによる治療と思ってしまうかもしれないが、彼らの薬草学の知識は本物だ。

「病は気から」という言葉を思い出すとわかりやすい。なんとなく頭が痛い… というとき、我々は頭痛薬を飲んでしまうのだが、ストレス起因の頭痛の場合は。まずストレスを和らげることが根本的な対処となる。カリャワヤが強い匂いのするお香を炊くのは、ストレス解消のための手段になる。単に薬だけ出す西洋医学よりは、メンタルケアまでやった上で薬を出すカリャワヤのほうが地元で尊敬されるのは言うまでもない。
大地の神を中心とする彼らの「宇宙観」はつまり、そのものが、人間の精神にまつわる病気もひっくるめて解釈できる余地を持つ医学体系と言えるかもしれない。

とってもファンタジーなのだが、実際に活動している「さすらう呪医」。そしてたぶん実際はここで簡単に紹介するよりファンタジー寄り。

現実って面白い。



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正月に蟲師のアニメ見て「これカリャワヤに似てるよなー」と、そんなことを思ったとか思わなかったとか。

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