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zoom RSS ティラン・ロ・ブラン後半戦 わかっちゃいたけどすさまじい打ち切りエンドだったぜ…。

<<   作成日時 : 2014/01/12 00:10   >>

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前半戦の模様はこちら


<作品紹介>

ティラン・ロ・ブラン 

15世紀末、「中世の秋」の頃に書かれた騎士文学。ジュアノット・マルトゥレイ作、一部はマルティ・ジュアン・ダ・ガルバ作。原典はカタルーニャ語。「ドン・キ・ホーテ」の中で「最高の文学」と言及される。
アーサー王伝説などの幻想的・ファンタジー寄りの騎士モノと違い、リアル嗜好で、実際の地理や政治情勢を盛り込んでいるのが特徴。主人公にかかる主人公補正も現実的な範囲。また、書かれた当時の風俗を忠実に物語の中に反映していることに定評がある。

よって主人公が姫様の脱ぎたての下着を欲しがったり、女同士で裸で抱き合って寝たりするのも史実なのである、とかいう歪んだ読み方をするのは私だけでいい。




というわけで前回の続きから読み始め、ラストまで駆け抜けてみたぞ。
後半戦ハイライト

・夜這い失敗 →決闘で重傷を負っても死なない主人公補正な主人公、屋根から降りて骨折
・親友が結婚前に貴婦人を妊娠させました
・未亡人を狙う若い騎士とか
・まさかの宮廷ラブコメ化
・と思ったら戦記モノに
・なぜハッピーエンドにしなかった…
・最大の勝利者はイポリトだったというオチ

途中から自分が何を読んでいるのかわからなくなってくる感じでした(´・ω・`)
未亡人まで参戦しての宮廷ラブコメ化したあたりは斬新で面白かったんですけどね。その後が微妙。

作者マルトゥレイは晩年は借金に苦しんでおり、未完の原稿を共著者に売り渡したとも言われています。なもんで、いきなり戦記モノ化したあげく打ち切りエンドになるのは、その共著者が無理くり終わらせたからだっていう説もあり。

なぜちゃんと終わらせなかったよマルトゥレイ。
ラスト2章さえどうにかなってれば、これ結構好きな物語だったんだけどなー。


前半では、コンスタンチノープルの皇帝に信頼を得て将軍の地位を得た主人公ティラン。

後半戦では、トルコとの戦が小休止に入りラブコメ的展開が続きますが、わりとどうしようもない理由から北アフリカへ流されてしまい、奴隷の身分からトルコを倒すぜ的な戦記モノ化。一旗あげて認められ、晴れて凱旋。コンスタンチノープル包囲網も蹴散らし、いざ都へ… というところで

 いきなり主人公、病気になって死ぬ

いや、病気になって死ぬのは作品解説とかで知ってたからいいんですけど。
前振りも伏線もなんもなしに、いきなり「病気になりました」→主人公諦める→あっさり死亡。 みたいな流れ…「ちょ、おま」って声が出そうになりましたわよ。これだけ分厚い本でこれはなあ…。

ティラン死亡→悲嘆に暮れた皇帝死亡→後追いで皇女も死亡 で、残った未亡人の皇太后が若い夫と再婚して皇位を継がせました、って、これは一体なんの冗談かと。イポリトだけが勝ち組。うーむ。

普通にティランと皇女が再会して結婚して皇位を継ぎましたーで良かったのに、主人公を殺さなくてはいけなかった理由がよく分からない。



と、エンディングはだいぶ納得いかんのですが、従来の騎士物語にはない所帯染みた感は確かに面白かったです。風呂にはいる時の下着の色までイチイチ書く騎士文学って珍しいよね…。未亡人さんは赤襦袢なんだ、へぇ… とか。

あと、アーサー王伝説への言及は222章。あんまり伝説本編と関係ない感じでした。

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