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zoom RSS 因幡の白兎 ワニ派vsサメ派の論争とか。

<<   作成日時 : 2013/10/04 00:10   >>

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兎の毛が無いだけに「不毛だなあ」とかいうと、アツく論じている人にひん剥かれそうなので自粛(笑


ついこの間、台湾土産を配りに行った時に何かの弾みで「因幡の白兎」の話になった。

白兎は鰐をだまして一列に並ばせ、海を渡るのだが、最後の最後で「じつはウソでした!」と余計なことを言って毛皮をひん剥かれてしまう。まったくツメの甘いヤロウである。

…が、そもそも「鰐」とは何なのか。

日本に鰐はいない。「わに」という言葉自体は大陸伝来なのか存在するようだが、馴染みのある動物ではなかった。たぶん、「鰐」という言葉をあてている動物は、現実のそれではなく、伝聞でイメージされた架空のイキモノだったのだと思う。


しかし世の中、それでは納得しない人も多いようで、Wikipediaとか見ると「ワニとは実はサメなんだよ派」と、「字義通りワニなんだよ派」とが面倒くさいことになっているようである。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%A0%E5%B9%A1%E3%81%AE%E7%99%BD%E5%85%8E

…面倒くさい(笑


なんだか、古英語や古ノルド語に出てくる「ドラゴン」という意味の単語が何を意味するかの論争を思い出す。(単にヘビを指すのか、ほんとにドラゴンなのか、自然現象などの比喩なのかetc.)
んなもん書いた本人だってハッキリ分かってない可能性もあるんだから、追求してもしょうがないと思うんだけどね。
ラノベによく出てくる「鳶色の瞳」の鳶色が現実ではどんな目のことを指すか、「栗色の髪」の栗色がどういう髪色か、はっきり分かって書いてる人がどんだけ居るのかとか、そういう話。


確かに、古事記や日本書紀には確かに「鰐」という単語がたくさん出てくる。
しかしそれらは、現実に存在する鰐とも鮫ともつかない謎なイキモノになっている。

たとえば、海の神の娘トヨタマヒメが山幸彦という神と結婚して陸上でお産をする時、人の姿から本来の姿に戻るのだが、正体というのが「八尋の鰐」なのだという。八人の人間が手をつないだほど巨大な鰐。しかし鰐は海の生き物ではないから、海神の娘が鰐というのはおかしい。ここはまず、実は鮫のことを指している、という説が尤もらしく聞こえる。

しかしその鮫は「這いながらうごめいていた」という。鮫は這うだろうか。まぁ、多少は這うだろう。しかし「うごめく」と言われると脚がある気がしてくる。そもそも鮫という完全な海の生き物だったら、海沿いとはいえ陸地に産屋を建てるだろうか。なんとなく鰐っぽい気もしてくる。

描写を見る限り、結局どっちともつかず、書いた人はどこまで正確に「鰐」という生き物を想像できていたのか怪しくなってくる。


そんなわけで、「因幡の白兎」の絵本には、兎が飛び越えるものが「鰐」になっているものと、「鮫」になっているものとがあるようだ。まあどっちでもいいんですけどね。騙されたのに、うさぎ食っちまわない「鰐」さんは、だいぶ良心的だと思う。

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