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zoom RSS 考古学者を目指す学生さんに贈る、現役考古学者の書いた本。

<<   作成日時 : 2013/04/10 00:10   >>

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春である。

既に進路を選んでしまった人には遅すぎるかもしれないが、まだこれから進路を選ぶ人には役に立つかもしれない。考古学に漠然と憧れて、なんとなく大学の専攻で考古学を選ぼうとしている人に、考古学者が書いた苦労話を含む本、というのを紹介しておきたい。


本体サイトを立ち上げた当時、インターネットはまだ黎明期で、情報サイトなども少なく、「大手小町」や「Yahoo! 掲示板」のような不特定多数の集まる大規模な質問掲示板もあまりなかった。そのためか、うちのような零細個人サイトの掲示板にも定期的に「考古学をやりたいんだけど、どこの大学にいけばいいの」「考古学者ってどんなことやってるの」といった質問が寄せられていた。(専門家でない私はどう応えていいのか窮したものだ…)

現在では、インターネット上の情報は多く、口コミもあるのでそうした質問は個人サイトにはこなくなったが、今更敢えて、である。書店で手に入りにくいものもあるが、図書館などで探してほしい。


●エジプト


古代エジプトを発掘する (岩波新書)
岩波書店
高宮 いづみ

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そのものズバリなタイトル。
エジプトでの発掘にまつわる話が7割くらいを占めている。

エジプト学者というと吉村作治が有名だが、吉村氏の本は自分の自慢話ばっかりでイマイチ「発掘隊って何やってんの」という話が出てこない。発掘隊がどんなメンバーで構成され、どのような役割をもつ人がいるのか、どの程度の規模なのか、どんなふうに調査をやってるのか… そんな話は、吉村氏の隊でマネージャーを務めたこともある、この方の本で。


●アナトリア



近年になって、鉄器の製造に纏わる発見をしてニュースにもなった学者さんの本。この人の本を読んでいると、まじめな学究態度が嬉しくなる。というのはやや上から目線な言い様になってしまうのだが。正直な感情の吐露は、学者も人間である、ということを考えさせてくれる。
日本ではマイナージャンルかもしれないが、発掘によって埋もれた歴史を探りだしていく感は一押しである。


●マヤ

マヤ文明を掘る―コパン王国の物語 (NHKブックス 1086)
日本放送出版協会
中村 誠一

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日本人によるマヤ発掘のパイオニアの方が書いた本。
現場での発掘の話がメイン、しかし日本では関心の薄かった中米での発掘がどのように開始されていったのかについて書かれている。一つの遺跡が発掘され、発見したものの整理がどのように行われていくのかといった流れはわかりやすいんではないかと思う。



とりあえず、3つの考古学ジャンルに分けて一冊ずつ紹介してみた。
これ以外にも同様な本はたくさんあるし、優れた学者さんもたくさんいる。その中で三冊、三人ぶんだけ紹介したのは、あまり意味はない。日本の発掘隊に関する本が手薄なのは痛いところだが、逆に日本の考古学であれば容易に情報が手に入るのではないかとも思う。


そんなこんなで、なんかの参考になれば幸い。

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