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zoom RSS あの愉快な連中が帰ってきた。「バーティミアス ソロモンの指輪」

<<   作成日時 : 2012/12/29 23:14   >>

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一気読みしないと絶対途中で続きが気になるそんな自制心のない本読みにとって、連続ものの小説は薬物にも等しい危険な代物。年末年始の連休は数少ない心置きなく読書が出来るチャンスだっ。

というわけで。
バーティミアス通算4冊目のシリーズ(ただし今回は上中下で3冊に分かれている)を浮き浮きと買ってきたぞっ。

ソロモンの指輪 (1) フェニックス編 (バーティミアス)
理論社
ジョナサン・ストラウド

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バーティミアス ソロモンの指輪〈2〉ヤモリ編
理論社
ジョナサン ストラウド

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バーティミアス ソロモンの指輪〈3〉スナネコ編
理論社
ジョナサン ストラウド

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前作の舞台は19世紀ロンドン。「プラハの時代は終わり、黒魔術はロンドンに」――そんな帯の文句だけで手を出す理由は十分だったが、こいつが大当たり。それからのファンである。
今回はさらに時代を遡り、舞台はソロモン王の治めるエルサレム。この舞台チョイスがまた渋い。

前作がむちゃくちゃキレイに終わっていたので、その続きだったらちょっとなーと思っていたのだが、舞台はなんと前作の3000年前。バーティミアスが若い!(笑) 1作めの時点で5000歳ちょっととか言ってたのが今回は2000歳くらいか。わーい若い。悪魔の年齢の基準がいまいち分かりませんがっ。

前作でさんざん自慢していた「ソロモン王とも話したことあるんだぜ」とか「あの塔は俺が建てたんだ」とかいう過去の自慢話の、まさにその過去の時代が舞台。悪友?のジン仲間、フェイキアールも登場。フェイキアールも若い。前作に比べて性格が微妙に若いっ。これは気のせいじゃない、きっと、多分。


「バーティミアス」シリーズの主人公(の一人)、バーティミアスは「悪魔」である。1冊目「サマルカンドの秘宝」、2冊目「 ゴーレムの眼」、3冊目「プトレマイオスの門」から成る前作では、召喚主である少年ナサニエルと少女キティが"相方"だったが、今回はシェバの女王に仕える少女アズマイラがもうひとりの主人公の役を務める。

舞台がソロモン王の時代ということで、時代設定は紀元前1000年あたり。
バーティミアスはまだ、前作でさんざん言っていた、お気に入りの主人・エジプトの王子プトレマイオス(3巻のサブタイにもなっている)と出会っていない。作中に登場する、バーティミアスより高位の悪魔であるアメットが告白する「わたしは主人を愛している」に対して怒り狂い、お前は気でも狂ったのかと嘲りすら見せるバーティミアスが、その約1000年後に「召喚主の人間を信頼し、愛する」ことを覚えるのかと思うとニヤニヤが止まらない。何しろ今作の若いバーティミアスは冒頭からして人間を残酷にチョメチョメしちゃっているのだ。悪魔なのでしょうがないんだが、ためらいなく人を「食う」とか言えちゃうあたりが若い。ナサニエルと出会った頃の5000歳のバーティミアスは色々あって大分丸くなっていたんだなあ…。

異世界の存在でも悪魔でも、人間味があって感情がある。そこがバーティミアスのいいところ。彼というキャラクターの魅力があってこそのこのシリーズだと思うのです。今作も相変わらずのテンションで、同僚悪魔を出し抜いたり、現状を茶化したり、妙なところでドジ踏んだり、でもまさかのピンチの時にはやってくれちゃうよー。

前作から勢いは衰えてないし、前作より過去の話ということで余韻を壊すこともない。前作と関係はあんまりないので単品でこっちから入るもよし。思う存分楽しませていただきました。人が死にまくるけどなぜかハッピーエンド。街破壊されまくってるけど相変わらずのスカっとした読後感。すべてはバーティミアスのノリのよさと、本の欄外のひとりごとのせいなのだ。

と、いう感じで、とても楽しい小説なのでファンタジー小説スキーには断然お勧めっすよ。児童書コーナにあるけど大人でも楽しめる。ノリノリの悪魔バーティミアスと紀元前1000年のアラビア半島を駆けずり回ろうぜ!




あ、あと、次回作があるなら、バーティミアスの他の自慢話(エジプトでネフェルティティに仕えてた話とか、ギルガメッシュのとこにいたとか)も読んでみたいなあ。

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